「一人が寂しいから結婚したい」と言うけれど
どうして結婚したい?
アラフォー世代で婚活中の方に私はよく質問します。
「どうして結婚したいですか?」
そうすると、決まって一定数の方が「一人で歳をとるのが寂しいから」と答えます。
確かに、一人は寂しい。
でも、一人が寂しいというだけなら、結婚という手段をとる必要はありませんよね?
シェアハウス、友達と同居、恋人と同棲。
いくらでも一人を避ける手段は存在します。
一人が寂しいという人は、おそらく「一人で死にたくない」という本音が隠れています。
「独居老人の孤独死」を恐れているのかな、と。
結婚しても、一人で死ぬ可能性は案外高い
65歳以上の一人暮らし高齢者の増加は男女ともに顕著であり、昭和55(1980)年には男性約19万人、女性約69万人、高齢者人口に占める割合は男性4.3%、女性11.2%であったが、平成27(2015)年には男性約192万人、女性約400万人、高齢者人口に占める割合は男性13.3%、女性21.1%となっている
つまり、今から3年前の時点で65歳以上の男性の10人中1人以上、女性の5人に1人は一人暮らし。
まだ晩婚化はさほど進んでいなかったはずの世代ですら、この数値です。
特に女性にに的を絞ると、5人に1人はかなりの数。
未婚・離婚・死別、あるいは別居のいずれかで「おひとりさま」の高齢女性は、既にかなりの数いるのです。
となると。
「一人が寂しい」=「結婚」は、解決策になりません。
寂しくないように穴を埋める方法は、現代ではいくらでもあります。
それでも結婚したいのは、本当に寂しいからですか?